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【マーケティング】中国の検索エンジン事情とその対策

■中国ではGoogle対策は意味がない

日本だけでなく、世界中でよく使われている検索エンジンは、ダントツでGoogleです。最近、TwitterやFacebookなどのSNSでの検索が増加傾向にあると言われていますが、やはりGoogleでの検索はまだまだ利用されています。

しかし、中国では全くと言っていいほど事情が違います。現在、中国で一番よく使われている検索エンジンは、中国製の検索エンジン「Baidu(百度)」です。検索エンジンのシェアでは70%を占めており、中国版Googleと言っても過言ではないと思います。

シェア1位 シェア2位
中国 Baidu(百度) 70% Shenma(神马) 15%

2位のShenmaも、中国企業のアリババがリリースしているモバイル検索に特化した検索エンジンです。

この上位の2つの中国製検索エンジンが、シェアの85%ほどを占めているのが中国のインターネットの状況ですので、この2つの検索エンジンへの対策が、非常に重要になってきます。

 

■中国の検索エンジン対策は、サイトの登録とリスティング広告が基本

BaiduやShenmaに対して、GoogleのようなSEO対策が有効かどうかは非常に不明で、効果的な対策についての情報も非常に少ないです。ただ、バックリンクやメタタグやHタグが重要とも言われておりますが、これに関しても効果については定かではありません。

こういった状況の中で。考えられる上位表示への対策としては、①懸鼓エンジンにインデックスしてもらうためのサイト登録、②上位表示のためのリスティング広告の2つになります。

①インデックスしてもらうためのサイト登録 Baidu(百度)サイト登録
https://ziyuan.baidu.com/linksubmit/url
Shenmaサイト登録
http://zhanzhang.sm.cn/
②リスティング広告 Baidu(百度)広告
https://www.baidu.jp/info/ad/
Shenma広告
(日本の代理店が存在していない為、調査中)

 

■中国の検索エンジンへの対策の流れ

今回は、中国におけるPCでの検索をターゲットとした場合のBaidu(百度)への対策の流れについて説明したいと思います。

まず、中国には国家的なインターネットの検閲機能があり、海外とののアクセスにフィルター処理が行われるため、中国と外国との通信速度は光通信であっても遅くなります。(グレートファイアウォールとも呼ばれてます)

そのため、中国国内のレンタルサーバーを借りて、そこにホームページを置く事で回避が可能となります。

日本でサービス展開をしている下記のような代理店を通して利用する事をお勧めします。(サーバ契約でのトラブルを最小限に抑えるため)
http://china.future-s.com/

そして、中国語ホームページを作成して、レンタルサーバに設置して公開を開始したら、下記URLから百度への登録を行います。
https://ziyuan.baidu.com/linksubmit/url

ただし、ホームページが登録されても、上位に表示されないとほんとどアクセスされません。販路開拓に繋がるようにアクセス数を確保するために、百度のリスティング広告を下記のサイト内に記載している代理店などを通じて行う事をお勧めします。(最低出稿金額が設定されている場合もありますので、各代理店にご確認ください)
https://www.baidu.jp/info/ad/

また、B2Bの場合は、中国国内の企業から商品の売り込みや、スパム的なお問い合わせメールが届く事もありますが、その中から厳選をして対応をしてください。Google翻訳などのツールを活用する事で言語の負担は軽減できると思います。

もし、対応に困る場合には、Jetroなどの中小企業の支援機関に在籍する海外コーディネーターに相談する事もお勧めします。

 

■まとめ

中国は、人口14億人の巨大な市場なので、販路先として非常に魅力的ですが、その代わりに、インターネットの世界も日本や欧米とは違った独特な習慣や事情があります。

ただ、最近ではインターネットを使った中国向けの販路開拓支援を行う日本企業も増加してきておりますので、そういった企業のサービスを利用すれば、費用は掛かりますが、まだ安全に開拓を行えます。(補助金や助成金の活用も検討すると良いと思います)

日本とは違って、トラブルはある程度は起こるものだと思って臨んでください。国の事情によって、借りているレンタルサーバがダウンさせられる事も当たり前のように起こりますので、ご注意ください。

 

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